年間表彰式の開催方法と、スポンサーさんたちへ

2月8日、東京・水道橋の東京ドームホテルで、『2018年 年間優秀選手表彰式』が開催されました。その年に活躍した選手を関東と関西の記者たちが選考して決めるというもの。いってみれば、“ボクシング界の顔”が決定されるわけですな。

 2018年の最優秀選手は、満票で井上尚弥(大橋)。普段は、SNSを使って匿名で言いたい放題やってる不特定多数のファン(って言っていいのかどうか(笑))ですら、異論を挟む者はいないでしょう。これに文句を言うやつは……ほっといていいや(笑)。

 そのほか、技能賞、殊勲賞、努力・敢闘賞、KO賞、新鋭賞、年間最高試合など。また、女子も最優秀と年間最高試合が選ばれるんですが、数年前から変わったのは、世界チャンピオン全員(※男子に限る)が「優秀選手」として表彰され、上記部門は当日サプライズ発表されるというかたち。また男子の最高試合については、世界タイトルマッチと世界戦以外の2試合が選ばれるようになったんですね。

 もうおわかりかと思いますが、世界チャンピオンがこれだけ増えてしまい、各部門の表彰だけでは枠が足りなくなり、いったん世界王者全員を表彰してしまおうと、相成ったわけ。昔は、努力賞なんて、リック吉村のものでしたから。あのころは、日本チャンピオンたちもバンバン選ばれていて、それはそれでなかなか味のある表彰だったんですよね。だから、今年の中谷正義(井岡)の選出はなかなかいいもんだったと思います。

 しかし、優秀選手として表彰されているとはいえ、上記部門に選ばれなかった世界チャンピオンたちは、やっぱり悔しい気持ちを抱えるでしょう。特に、現役最多5度防衛を果たしている拳四朗(BMB)と、2階級制覇を遂げた京口紘人(ワタナベ)のふたりは。選考した記者さんたちも、かなり苦渋の決断だったはずです。だから、お二方、どうか許してやってくださいね。

 で、今回ワタシクメが言いたいことというと──

 現役世界チャンピオンが全員集合するという、日本ボクシング界きってのビッグイベントの開催方法について、なのですよ。このもっとも華やかな式の会場を見渡すと、関係者ばかり。選手のスポンサーさんたちは、ファンであって関係者のようなもので、つまり全員が身内なんですな。
 まあ、スポンサーさんたちはミーハーぞろいだから、写真撮影やらサイン攻めに勤しんでおられましたが、これまた例年どおり“特権乱用”でなかなか酷い光景も目にしてしまいましたが。取材する記者に割り込んできたりなんかして。

 まあ、各選手に多額のスポンサー料を払ってるんだから、多少の優遇は必要かもしれませんが、人が話してるところへ割り込むんだから、「ちょっとよろしいですか?」くらい言わないとね。こっちからしたら、「誰のスポンサーだよ」ってなって、その選手の心証すら悪くなりかねませんよ。

 で、これを前々から思ってたんですが、この盛大な式典をファン参加型にできないものかと。もちろん、ファンが会場に入り乱れて、選手をもみくちゃにしてしまうのは危険極まりない。プロ野球でも、中日ドラゴンズの松坂大輔投手がサインを求めるファンに腕を引っ張られて負傷したなんてことがありましたよね。ボクシングでも、昔から心配な状況はたくさんありましたが、まあ、さすがにボクサーに乱暴を働く強者はなかなかいないでしょうが。

 Jリーグは毎年、『Jリーグアウォーズ』と題した年間表彰式を横浜アリーナで開催。会場に、抽選で選ばれたファンを動員しています。さすがに横浜アリーナは大規模すぎますが、これを、ボクシングではたった1度、粟生隆寛(帝拳)vs.榎洋之(角海老宝石)の日本王者対東洋太平洋王者のフェザー級対決(2008年4月5日)以来、まったく使用されていないTOKYO DOME CITY HALL(当時JCBホール)で開催するなんてどうだろう。キャパシティは約3000人で適度だし、会場のつくりも厳か。見やすさも抜群。
 使用料がどうか、というのがネックになるんだろうけど、それこそスポンサーさんたち、そこを頑張ってくんない?(笑)

 どこで日程と時間を聞きつけてきたんだか、毎年、東京ドームホテルには、何人かのボクシングファンがサインや写真を求めに来てるけど、あの人たちには、それもまた別の機会を与えることを考えたいですが。

 あ、あと、伊藤雅雪(伴流)が、自分がサインしたグローブがネットオークションに出されてることを訴えていたけれど、これもとんでもない話で、また別の折に考えたいと思います。

 年鑑表彰式という最大のイベントを、誰のためにやるのか。そこをみんなでもう1度考えたいですな。

 で、最後にひとつ。
毎年、『○○年度』ってうたってやってますが、「年度」だと年が変わって3月末までになってしまうので、自主的に、冒頭の表記に変えております。これはJBC(日本ボクシングコミッション)とJPBA(日本プロボクシング協会)のほうへ忠告したいと思います。

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