高橋竜平「東洋大学でレギュラーになれなかった男が、ニューヨークのMSGで世界戦のリングに上がる」

1月18日(金) ニューヨーク
マディソンスクエアガーデン
IBF世界Sバンタム級世界タイトルマッチ
TJ.ドヘニー(アイルランド)
vs
高橋竜平(横浜光)

世界タイルマッチ挑戦が決まりニューヨークへ発つ直前、A-SIGN編集室が高橋竜平へのインタビューを敢行。


A-sign編集室

アマチュア戦績は10勝10敗とごく平凡です。
そこからプロ入りした経緯を教えてください。


高橋竜平

周りからは、なんでプロ行ったの?って言われました。
東洋大学のボクシング部はすごくレベルが高くて。(先輩に村田諒太、小原佳太など)
僕なんか県予選でも一位になれなかった選手でしたから。
大学の仲間からも、いくら頑張っても結果の出ない残念な子、みたいなキャラクターになっちゃっていて。
だからプロでやっていこうと思った時は東京から離れたかったんです。
誰も僕のことを知らないところで、のびのびと自分のボクシングを表現したいと思って。


A-sign編集室

コンプレックスを感じていたと?


高橋竜平

本当にそうです。とにかく弱い自分を変えたくて。


A-sign編集室

デビュー戦は1RKO負けですが2年後に全日本新人王を獲得しました。横浜光ジム内でもそんな期待されていなかったと聞きます。


高橋竜平

デビュー戦は相当落ち込みましたね。頭の中でガーンって音が聞こえました。
それ以降は勝っても、自分で納得いくという試合はなかったです。東日本新人王決勝で、無敗の児玉堅選手に勝って自信がつきましたね。
やっぱり全日本新人王を獲得したら、周りの目は変わってきました。
周りを変えるには自分が変わることなんだと、その時に気づきましたね。


A-sign編集室

今、ちょっと名言吐いたつもりになっていません?


高橋竜平

いやいや(汗)

高橋はデビュー3戦目で初勝利をあげると、全日本新人王を獲得し破竹の8連勝。2017年、現WBA世界Sフライ級3位のアンドリュー・モロニーの持つ地域タイトルに挑戦するも判定負け。しかし、世界的なトップアマチュア相手に10R奮闘したことが自身になる。
その後、ライバル対決と評された武田航を退け日本ランキングに入ると、その勢いのままにベテラン木村隼人との試合に臨む。しかし、高橋の計量失敗により試合中止。
出直し戦で、関西のホープ田中一樹を3RTKOで退け再び日本ランキング入りするも、入口裕貴に敗退し再び日本ランキングを失うことに。

高橋竜平

田中一樹選手に勝った時は、自分の得意の足を封じられて序盤圧倒されたんです。ですので、玉砕覚悟で3Rから前に出て倒すことができました。
その時に、足を使わなくても前にも出れるし、自分はどこの距離でも戦えるんだと過信してしまったんですね。入口戦では中途半端に足を使っては捕まり、前に出れば入口選手の土俵の接近戦でやられました。
せっかく日本ランキングに入ったのに、また外れました。
正直心は折れましたけど…自分はまだ何も手にしていないと思い、フィリピンに一人で武者修行行くことにしたんですね。
入口戦に勝って行くつもりだったんですが、でも負けて、正直気持ちも入らなかったんですけど、「ここで諦めたくない」と思い行くことにしました。


A-sign編集室

フィリピンで学ばれたことはありますか?


高橋竜平

やっぱり基礎ですね。
これが一番重要だということを再認識できました


A-sign編集室

その次の試合がタイでIBFパンパシフィック王座決定戦ですね?
この試合は当初IBFパンパシフィック王者マイク・タワッチャイに挑む予定でしたが、急遽タワッチャイがIBF挑戦者決定戦に出場することにより、空位となったパンパシフィック王座の決定戦に出場することになりました。
噂によると、横浜光陣営とタイのプロモーターが話し合い強引に高橋さんを決定戦にねじ込んだと。



高橋竜平

やっぱり会長は見てくれてたんだ、と思いました。
僕は誰かに見てもらいたいためにやっていたわけではないけど、自分の道を懸命に進むだけで、周りは見てくれているんだと思いました。
会長からは直接何も言われていないですけど、こういうことなんだなって感じて嬉しかったです。


A-sign編集室

そうですか。
(違うんだ高橋さん、あの人は自分がどこか他の国に行きたくなったらその国で試合を組むんだ・・・)

王座決定戦でIBFパンパシフィック王座を獲得した高橋は、2018年6月前王者のマイク・タワッチャイと敵地で初防衛戦をおこない3-0の判定勝利。
IBFの地域タイトルを獲得したことによって、日本ランキングを飛び越え世界ランキングに名を連ねる。


A-sign編集室

世界を意識し始めたのはいつですか?


高橋竜平

(2018年9月)世界ランキング14位に入ったんですけど、その時は世界というものは全然意識できなかったです。ただ、2ヶ月後に10位に上がったんです。
会長からもいつでも準備しておけ、と言われました。そこから、初めて自分の中で世界の舞台で戦っている自分をイメージし始めたんです。
その直後に、今回の話がきました。驚きですね。
世界一を決める舞台に立てるのは、ボクサーだったら誰でも憧れると思います。


A-sign編集室

岩佐亮佑vsTJドヘニーの試合は見ましたか?


高橋竜平

はい。見ました


A-sign編集室

生で?


高橋竜平

いえ。YouTubeで。


A-sign編集室

え?自分と同じ階級の世界戦が後楽園ホールでやってるのに見に行かないんですか?
小国以載vsグスマンは?


高橋竜平

YouTubeで・・・その時は世界なんて全くイメージしていなかったんで


A-sign編集室

同じ階級の頂点の試合ですよ?
(大丈夫かな、この人)
じゃ、誰の試合を見るんですか?


高橋竜平

見ないですね。


A-sign編集室

いくらなんでも、こないだの日本Sバンタム級タイトルマッチ久我優作vs和氣慎吾は見に行きましたよね?


高橋竜平

いえ。
あとでYouTubeで・・・


A-sign編集室

自覚ゼロっすね・・・
メイウェザーvs那須川天心は?


高橋竜平

見ました!


A-sign編集室

(なんだこの人・・・)
じゃ何を材料に研究するんですか?


高橋竜平

トレーナーがヒントを与えてくれるので、それを噛み砕いて実践していきます。
たまに動画を見て、トレーナーが言っていることはこういうことなんだな。いろんな映像を見て取り入れ勉強するというより、言われたことと動画が当てはまった時ですね。動画だけ見ていても、僕はあんまりわからないんで。

いよいよボクサーなら誰もが憧れる世界戦のリングへ高橋竜平は立つ。
舞台はボクシングのメッカ
ニューヨーク
マディソンスクエアーガーデン。


A-sign編集室

いよいよ世界戦が決まりました。わずか10日前に決まった世界戦は異例とも取られ話題になっていますね。


高橋竜平

世界戦の話は昨年12月からきていましたけど、日程も場所もはっきりしていなかったんです。
1月18日と言われたり、その後2月9日になるかもしれないという話で。
その中でも練習はしていましたけど。(たとえ10日前でも)ようやく自分の中で世界戦のイメージができました。


A-sign編集室

楽しみと怖さはどっちが勝っていますか?


高橋竜平

今は楽しみが9割を占めていますね。
MGSとか考えられないですよね!
WOWWOWで観ていた舞台に自分が立てるなんて考えたこともなかったです!
もちろん恐怖心はありますが、今はあのリングでのびのびと自分のボクシングをしようという楽しみの方が圧倒的に上回っています。


A-sign編集室

WOWWOW見てないですよね?
嘘つきましたよね?
だいたいMGSとか言ってるし。MSGだし。


高橋竜平

・・・・

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  • コメント ( 1 )

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  1. み~しゃ

    ちゃんとオチが付いてるね