セルフプロデュースを考える

昨日13日の『ダイヤモンドグローブ』興行にて。

30日(日)に東京・大田区総合体育館でWBC世界ライトフライ級5度目の防衛戦に臨む拳四朗(BMB)と、翌31日(月)にマカオでWBAスーパー王座に挑む京口紘人(ワタナベ)の「世界タイトルマッチ直前公開スパーリング」があって、大いに盛り上がりましたねー。

でも、このスパーがあるっていうのは、前日の夕方にマスコミにニュースリリースが流されて、そこからの報道。それを知って、はたして何人の人が後楽園ホールに足を運んだか……。

交渉が進められていて、直前まで決まらずに、っていうんならしかたないけど、もしもっと早く決まっていて、でもなんらかの理由で発表できなかったんだとしたら、実に惜しい! 昨日はまあ、よくお客さんは入ってたけど、超満員てわけじゃなかったからね。
せっかくいい企画とかあっても、それを求める人たちに届いてないってことがよくあって、いっつも「もったいないなー……」って思う次第。

で、前フリはこのくらいにして、昨日は毎月選ばれる東日本月間賞三賞の表彰式ってのがありました。10月度の表彰で、最優秀はOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級チャンピオンになった勅使河原弘晶(てしがわら・ひろあき=輪島功一スポーツ)。敢闘賞は、内藤律樹(ないとう・りっき=E&Jカシアス)が持つOPBFスーパーライト級王座に挑み、ダウンを奪ってKO勝ち目前まで迫りながら、判定で惜敗してしまった永田大士(ながた・だいし=三迫)。ちなみに新鋭賞は該当者なし、でした。

この月間賞、実はとっても枠の狭くなる“規定”があるんです。ひとつは「後楽園ホールの試合限定」ってこと。そして、「東日本のジム所属選手限定」なんです。前は、後楽園ホールに乗りこんできてナイスファイトを演じた中日本(東海、北陸)、西日本(関西、四国)、西部日本(九州、広島、山口)地区の選手も対象だったんですが、「東日本(関東以北)と銘打ってるんだし、東日本協会でお金を出してるんだから……」ってなわけで、対象外となってしまったんですな。なんだかこれももったいねーって思いますけどね。


で、すんません! これも前フリ。毎回、受賞者はマイクを持たされて挨拶するんですけど、いっつもいつも、みんな声が小さくて何言ってんだかわかんない。ボソボソもごもご、自分の次回の試合について話したりしてるんだろうけど、そんなんじゃあ、ぜひ来てくださいなんてお決まりの言葉を言ったって、「ほんとに来てほしいんか?」って思っちゃうもん。でも、昨日のふたりはよかった。とても好感が持てた。先にマイクを持った永田は、元自衛官らしく、背筋を伸ばして、堂々とはきはきとデッカイ声で話した。「自分は負けたので、これは内藤選手が獲ったものです!」なんて言ってたな。ちょっと、涙目のようで、悔しかったんだな〜ってのが伝わってきた。
で、永田に引きずられたのか!? 勅使河原も声を張った。こっちは、すっかりお調子者の感じで、「フィリピン合宿に行っていて、税関を通ったら、ジャケットがこんなんなっちゃった」ってバナナのイラストがたくさん入ったジャケット着てるし(笑)、「世界チャンピオンになったらメロン柄にします!」とか。スベるスベらないは別として、会場にいる人たちに、何を言ってるのか伝えなきゃなーんも始まらない。昨日のふたりは、「次の試合、観に来てみよっかな」って思わせる挨拶だったと思いますよ。

表彰なんかの挨拶に関しては、前に和氣慎吾(FLARE山上)に聞いたことがあって、なるほどなって思ったことがあります。彼もやっぱり持論があって、「ちっさい声でしゃべってんの聞くと、みっともないって思う」と。で、それからは、内容うんぬんよりも、とにかく届かせることを第一に話すようになったと。ここ何回かの和氣のスピーチ、声の通りはいいし、実に上手いもんですよ。下手なリングアナなんかより、よっぽど達者だ(笑)。

たった数分、いや1分にも満たない挨拶かもしれない。ボクサーはしゃべりなんかどーでもいい! って考えもあるかもしれない。でもじゃあ、ボクシングだけでお客さんを何千、何万て呼べるボクサー、日本にどれだけいますか?って。だったら、せっかく公の場に立ったこのチャンスを生かしてみるのは決して損じゃないでしょう。
また別の機会にたっぷり書いてもいいかもしれないけど、SNSにしたってそう。誰が見てるかわからない。でも、逆にそれをプラス方向に引っ張ることができたら、とんでもない威力になるよね。

モノは使いよう。お金をかけなくたって、ちょっとした工夫で、ちょっとずつでも変えることはできる!
ボクサーも、セルフプロデュースを考える時代になったと思います。
でも、プロレスみたいなノリはヤだけどね。プロレスはプロレスでいいんだけど。

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