WBO世界バンタム級タイトルマッチ 赤穂亮2RTKO負けで世界タイトル獲得ならず

試合1週間前に赤穂と現地バンコク入り。
試合が近づくにつれ、
続々と他のトレーナーや後援会の人達が現地に入る。
ホテルは2つに分けた。
後援者や、サポートのトレーナー陣は赤穂とは別のホテルにした。

バンコクでは概ね、順調に調整できたと思う。
周りの環境や食事など、
赤穂のストレスを極限まで取り除き、
試合のことだけに集中できるよう苦心した。
タイ側の用意したものは、なにひとつ使わなかった。
もちろん、これらはすべて金のかかることである。
10数名いたから、1週間で100万は使ったかな。
スポンサーの方々のおかげで、これだけの準備ができた。

だけど結果的には
死地に赴くような、
極限のストレス状態で
試合まで持っていくべきだったのかもしれないね。

わずか2Rで、俺たちのミッションは潰えた。
赤穂のボクシング人生の集大成だった。
15歳で上京し、14年間。
佐藤洋太に敗北してからの2年半。
彼をとりまく環境は大きく変わった。
長年の赤穂のトレーナーを契約解除し、
新しいトレーナーをつけた。
世界戦に少しでも近づくために、
ALAとのプロモーション契約も結び長期セブ合宿。
マニラでWBOインターナショナルタイトルマッチという世界前哨戦もおこなった。
全てを、ここにつなげるはずだった。

だが、結果は2RTKO負け。
試合内容を見て、
赤穂に同情的な意見も持つ人達もいる。
反則行為だとかね。
でもね、
リング上にはスポーツなんて生易しい言葉は存在しない。
俺たち、
自分たちのやっていることをスポーツと思ったことはないから。

試合中の赤穂の表情、視線、態度は、
レフェリーでも、セコンドでもなく、
誰よりも、対戦相手のプンルアンが見ている。
喰うか、喰われるか。
自分を守るのはレフェリーではなく、自分だけである。
勝った者だけが、正しい世界。
善も悪も不明瞭なこの世界で、
勝者こそが正しいという拳2つで生きてきた男が、
ここにきて晒してしまった失態。

それが敵地っていえば、それまでの話。

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  • コメント ( 3 )

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  1. うたえ

    結果だけが物をいう厳しい世界
    だから物語があり感動がある!

  2. 難攻不落をよろしく

    会長、オーナー、立て続けの御逝去の中、右も左もわからない一選手だった人が立派に会長職に就き、結果は残念なものでしたが、なんとか世界戦まで漕ぎ着けんですよね。これまでの努力無駄にしないで引き続き淡々と努力してまた赤穂選手を世界の舞台に引き上げてやって下さいね。その頃には赤穂選手はまた更に強くなってますよ。これからも信じた道を一太郎さんらしく、突き進んで下さい。次は金子選手の番ですね。応援しています。

  3. イオカメダ

    言いたくないですが日本開催だったら勝ってた!